いい加減親父の感じたままに

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さあどうする大学受験の家族の対応

子どもが親から距離をとろうとする姿勢は、 成長している証

大学受験を控えているお子さまがいらっしゃる場合、お子さまが受験勉強に専念し、より良い受験生活を送るためには親御さまの接し方がカギを握ります。

なぜなら、大学受験の 9 割は親の影響で決まる、と言っても過言ではないからです。

お父さま、お母さまの目から見ると、お子さまはたとえ何歳であっても、お子さまには違いありません。

どうしても頼りなさが目についてしまい、子ども扱いしたくなることもあるかと思います。

ですが、高校生ともなると、たいてい将来をどうしていこうか、どういう道へ進もうか、と考え始めるものです。

「大人になりたい」 という自立への意欲が芽生える時期でもありますし、またそれが成長している証です。

もし、いつまでも親に甘えていたい、将来のことを考えたくない、という子がいたら、それは大人になろうとしていないということ。

父親、母親に対して少し距離をとろうとする姿勢が見えてきたら、それは健全に成長している兆しなのです。

その年頃の学生たちは、大人になりたい気持ちと同時に、親からのプレッシャーもそれなりに感じています。

受験に向けてサポートをしてくれる親に対し、期待に応えたい気持ちと、応えられなかったらどうしよう、という気持ちの狭間で葛藤していることは、実際に多くあるのです。

そのため、この時期のお子さまに対する過剰な支援や、行き過ぎた管理は逆効果になることが多々あります。

なぜなら、それが応援する気持ちからであったとしても、本人にとっては重荷に感じてしまうからです。

子どもは親からのプレッシャーを感じすぎると、勉強面で全力を出せなくなり、将来に対しても消極的になってしまうのです。

父親、母親から、厳しく「勉強しなさい、さもないと…」といったことをほのめかさなくても、勉強しなければいけない、ということは心の奥でちゃんとわかっています。

高校生や浪人生は、過去問を解いたり、多くの受験生に出会ったり、自分の成績表を突き付けられたりする中で、自分の学力レベルを痛感しています。

その上で、さらに家庭からも圧力がかかると、心が安らぐ場所がなくなり、勉強をがんばろうにもがんばる気力が尽きてしまうのです。

もし、それでも何とか力を振り絞ってかんばれたとしても、大学に合格した瞬間に燃え尽きてしまう可能性が高まってしまいます。

一方、自発的に勉強に向かう受験生のご家庭では、必ずと言っていいほど、安心させてあげる声かけがあるのです。

親御さまが、本人の意思を信頼し、尊重してあげる気持ちで接していると、その安心感から前向きな希望が生まれ、それが勉強への意欲につながるのでしょう。

お子さまを信じる気持ちが、大逆転につながりました

受験生の中には、くじけそうになった時に父親、もしくは母親からの温かい言葉があったから、もうひと踏ん張りでき、最後の最後で大逆転につながった、という事例は数多くあります。

子どもは、親の気持ちを敏感に感じています。

親が自分を受け止め、信頼してくれる姿勢から、もう一歩がんばりたい、乗り越えたい、という気力がわいてくるのです。

もちろん、そのプロセスでは忍耐が必要になることもあります。何か一言、言いたくなることもあるでしょう。

ですが、そこでグッとこらえてお子さまの気持ちに寄り添って接してあげたとき、お子さまにも変化が生じるのです。

もちろん、お子さまを尊重しても、期待どおりにいかないこともあります。

ですが、どんな状況になっても大きく構え、子どもを100%信じて受け止めてあげたご家庭では、お子さまの心に勇気と意欲が復活していくのです。

たとえば、かつてステップアップに東君という塾生がいました。

彼は、MARCH(明治大学青山学院大学立教大学中央大学、法政大学) を滑り止めに、早稲田大学を第一志望として勉強していました。

しかし、そんな彼の入試結果は、なんと MARCH は全滅。残すところ、早稲田だけ、という危機的な状況になったのです。

そんな彼を前に、お父さまは何と声をかけたと思いますか?

「滑り止めが全落ちで、早稲田に受かるわけがないじゃないか!」といったことは一切言わず、態度にも全く表さなかったそうです。

お父さまは、息子に向かってこんな言葉をかけました。

「大丈夫。まだ早稲田がある。最後まで諦めず、がんばれ」

普段は成績に対して厳しいお父さまだったため、結果を報告する際、心の奥では怒られることを予想してビクビクしていた東君でしたが、父親からの言葉に安心を感じ、最後の早稲田大学の入試に全力投球できたのです。

そうして見事、“早稲田大学合格!” という結果を勝ち取りました。

東君のように、どんな状況になっても最後まであきらめず、頑張り抜くことができる受験生は、親御さまの接し方によるところが大きいのです。

期待どおりの結果が出ていなくても、最後まで自信をなくすようなことは言わず、お子さまを信じて、「大丈夫、あなたならできる」「悔いの ないよう、精一杯やればいい」といった言葉をかけてあげる。

するとお子さまの方も、親の思いに触れて、気持ちが前向きに切り替わるのです。

大学受験の極意 ~『E判定からの大逆転勉強法』より~

ステップアップの書籍、『E 判定からの大逆転勉強法』には、南極老人から親御さまに向けてメッセージを掲載しています。

受験勉強に勝ち抜く極意です。一部、抜粋してご紹介させていただきます。

―あなたが、大学受験生のお父さん、お母さんなら。お子さんを、100%無条件で、信じてあげてください。

私のお願いはたったこれだけです。そして、これが大学受験の極意です。

“100%無条件で”がわかりにくければ、たとえば、想像してみてください。

お子さんが誘拐されたとします。

犯人から電話がかかってきて、「子どもの命を助けてほしければ、1 千万円持ってこい」と脅されたときってどんなお気持ちでしょうか。

「生きてさえいてくれれば…」と思うでしょう。

「生きてさえいてくれれば、それ以上は、何も望まない」というのが、本物の愛です。

勉強しないから怒るとか、テストでいい点数をとらないと認めてあげないとか。

そういうのは取り引きであって、本物の愛じゃありません。相手の全存在を、無条件で認めるのが愛なのです。

どうか、お子さんが自発的に勉強するのを、ひたすら待ってあげてください。

本気に火がつくまで、毎日、美味しいご飯を作って、あたたかく見守ってください。

その上で、お父さんとお母さんの仲が良かったら、もう言うことはあ りません。必ずや、成功するでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

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