いい加減親父の感じたままに

トレンド.中心に群馬の話題も載せていきます。

日本の名湯「草津温泉

草津温泉は、毎分32トンものお湯が湧(わ)き出る、自然湧出(ゆうしゅつ)量日本一の温泉です。「日本三名泉」「日本三大薬湯」にも数えられる名湯で、江戸(えど)時代から、西の有馬温泉(ありまおんせん)とともに、温泉番付で常(つね)に最高位にランク付けされた、由緒(ゆいしょ)ある温泉地です。

 

 

「温泉マーク♨」の発祥(はっしょう)「磯部温泉(いそべおんせん)」

磯部温泉の写真

 地図でおなじみの温泉マーク「♨」が温泉を表す記号として最初に描(えが)かれたのは、江戸時代の絵図。磯部温泉を表す記号として、二つ描かれていました。このため、磯部温泉は温泉マーク発祥の地とされています。

 

温泉まんじゅうの元祖(がんそ)「伊香保温泉(いかほおんせん)」

伊香保温泉の写真

 全国各地の温泉地で販売(はんばい)されている「温泉まんじゅう」。実は伊香保温泉が元祖といわれています。
 1910(明治43)年に伊香保の菓子舗(かしほ)で試行錯誤(しこうさくご)して完成させたのが、源泉(げんせん)「黄金の湯」の色をイメージした「湯の花まんじゅう」でした。その後、1934(昭和9)年に行幸(ぎょうこう)された昭和天皇(しょうわてんのう)が、そのまんじゅうを大量に買い求められて評判(ひょうばん)になり、全国の温泉地に広がりました。

 

再生可能(さいせいかのう)エネルギーの宝庫(ほうこ)「電源(でんげん)群馬」

豊富(ほうふ)な水を活かす「水力発電」と「中小水力発電

神流川発電所の写真
神流川発電所

 日本一の流域(りゅういき)面積を持つ利根川が流れ、水資源(みずしげん)豊(ゆた)かな群馬県には多くの水力発電所があります。上野村にある神流川発電所など大規模(だいきぼ)な水力発電所のほか、農業用水や小さな河川(かせん)を利用した小水力発電も盛(さか)んです。

 

長い日照時間を活かす「太陽光発電

板倉ニュータウン太陽光発電所の写真
板倉ニュータウン太陽光発電

 群馬県の年平均(へいきん)日照時間は常(つね)に全国上位! 平野部では冬場の降雪(こうせつ)も少ないので、太陽光発電施設(しせつ)が増(ふ)えています。板倉ニュータウン太陽光発電所は、2013(平成25)年に県が板倉町に設置(せっち)しました。

森林資源や農作物を活かす「バイオマス発電」

吾妻木質バイオマス発電所の写真
吾妻木質バイオマス発電所

 バイオマス発電とは、化石を除(のぞ)く生物由来の有機資源を利用した発電のことです。
 県土の3分の2を森林が占(し)める群馬県は、木質(もくしつ)バイオマスの原料に恵(めぐ)まれ、2011(平成23)年には吾妻(あがつま)木質バイオマス発電所が営業(えいぎょう)を開始しました。木質チップ専焼(せんしょう)発電所としては、国内で3番目の発電規模を誇(ほこ)ります。

 

「かかあ天下―ぐんまの絹物語」として、2015年に桐生織物会館旧館など12件が日本遺産に認定された。群馬の名物を意味する「かかあ天下とからっ風」という言葉は、明治時代に栄えた絹産業が群馬の女性に依存する部分が多かったことに由来する。

「かかあ天下」は、男性が尻に敷かれるという意味で使われることが多いが、上州の男が絹産業を支える自分の妻に感謝し、「ウチの妻は天下一」と自慢することから生まれた言葉だ。

夫婦関係にまで影響を及ぼすほど、群馬県と絹産業は繋がりが深い。2014年に富岡製糸場など4件が「富岡製糸場と絹産業遺産群」として世界遺産に登録されたのも、もっともな話である。

◆国内有数の工場集積地

「東毛」と呼ぶ県の南東部にある人口約22万人の太田市には、富士重工業(スバル)の生産拠点がある「企業城下町」だが、その前身は第二次世界大戦終戦まで東洋最大の航空機メーカーだった中島飛行機だ。中島飛行機の創業者である中島知久平は、1917年に海軍退官して中島飛行機を設立。エンジンや機体の開発を独自に行い、一貫生産する技術力をもって、終戦までに計29925機の航空機を生産した。第二次世界大戦で大活躍したゼロ戦の約2/3を生産した。

戦時中には米軍による攻撃目標とされ、大半の工場が爆撃された。戦後はGHQにより航空機の生産および研究を禁止されるとともに、12社に解体を命じられ、1950年に解散となった。中島飛行機の優秀な技術者たちは自動車産業に転身し、富士重工業など、日本の自動車産業の発展に多大な貢献をした。

太田市に隣接している伊勢崎市は古くから絹および絹織物の生産が盛んで、自動車部品の工場も多く、工業出荷額は太田市に次いで県内第二位。特に日本有数のパチンコ台の生産地である。

また、桐生市は、上毛かるたで「桐生は日本の機どころ」と詠まれるなど奈良時代頃から日本を代表する絹織物の産地とされてきた。

このように、群馬県には産業の核となる市が多いが、その一方で、群馬県は主要産業ごとに拠点が分散しているために、県内の中心となる都市が存在しないという課題がある。行政の中心である前橋市と、商業の中心である高崎市はいずれも人口が30万人超。太田市と伊勢崎市は20万人超、桐生市が10万人超だ。都市機能と人口が分散していることで、県のイメージも分散してしまい、結果として「群馬県」としてのイメージが分散してしまっている。そのため、地域ブランド調査2015での魅力度と観光意欲度ともに45位と低迷しているのだ。

イメージ構築が弱かった群馬県に、2014年には大きな転機が訪れた。富岡製糸場世界遺産に認定されたのだ。14年の地域ブランド調査では、富岡市の魅力度が196位と前年の746位から急上昇するほど、日本中から注目を集めた。ところが、群馬県の順位は上がらず、46位だった。また、日本三名湯のひとつである草津温泉のある草津町は、「湯もみボーイズ」などの効果もあって、この年には魅力度が全国57位に急上昇した。それにもかかわらずだ。

ちなみに、草津町を「とても魅力的」「やや魅力的」と答えている人は30%以上いるが、群馬県は14%とその半分以下しかいない。これは、草津に魅力は感じていても、群馬県の魅力にはつながっていないということになる。

つまり、草津町富岡市桐生市など県内に魅力的な市町村が数多くありながら、それが群馬県の魅力になっていないということになる。これが群馬県の欠点であるのは明らかだ。

◆すき焼きでイメージアップ

工業や絹産業以外にも、群馬県には豊かな農林畜産資源がある。代表的なのは生産量全国一位のコンニャクのほか、上州和牛、下仁田ねぎなど。他にも枝豆の「天狗豆」、太田市のスイカなど高い評価を得ているものが多い。また、ご当地グルメとしては、焼きまんじゅうソースカツ丼、おっきりこみ(煮ぼうとう)などは有名だ。また、ご当地駅弁として代表的な「峠の釜めし」もある。

しかし、群馬県の「食材が豊富」のイメージは41位、「食事がおいしい」は45位と低迷。良い食材や料理がありながら、県の食のイメージとして定着していない。

この状況を打破しようと、群馬県が取り組んでいるのが「ぐんま・すき焼きアクション」だ。すき焼きの具材である牛肉、ねぎ、コンニャクなどが群馬県の名物であることから、「すき焼き自給率100%の県」と銘打って、おもてなし料理として、すき焼きの定着を図ろうというものだ。

群馬県の食のシンボルとして「すき焼き」を据える方法はなかなかよい。ただし、単にすき焼きの人気が高まるだけではいけない。

日本全国にあるすき焼きのなかで、群馬のすき焼きがに高い魅力がなければブランドシンボルにはならない。例えば市町村によって特徴的なすき焼きを作り、競い合うようにすれば、すき焼きの食べ比べなどの回遊効果は期待できるだろう。

さらに、すき焼きと温泉や観光施設、他の産業などと連携することによって、地域活性化の効果は高まる。群馬県の魅力度の向上には、こうした資源の連携と、市町村の連携が不可欠であり、群馬県のブランドシンボルとなるようなものとして、国内外に強く発信(自慢)することが待望される。

群馬県の主要項目 (かっこ内は昨年の値。△は上昇した項目)・

  • 認知度     37位(23)
  • 魅力度     45位(46)△
  • 情報接触度   25位(21)
  • 居住意欲度   41位(40)
  • 観光意欲度   44位(43)
  • 産品購入意欲度 44位

群馬県の主なイメージ項目

  • 自然が豊か     34位(29)△
  • 温泉やレジャー施設 10位( 5)
  • 土産や地域産品   42位(47)△
  • 商店街や店舗    20位(36)
  • 食材が豊富     41位(41)
  • 食事がおいしい   45位(45)
  • 伝統的技術     32位(41)△
  • スポーツの参加・観戦 16位(34)△
  • 住民参加のまち    1位( 8)

 

 

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